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スマイル歯科医院 の日記

歯医者でレントゲン撮っても大丈夫?

2011.04.18

福島の原発問題で、みなさん放射線の被曝にはかなり神経質になられていることと思います。

歯医者でレントゲンを撮らないといけない場合がどうしてもあります。
いくら外から観察してみても、中の様子はレントゲンを撮らないと分からない場合があるからです。

結論からいいますと、歯科で撮るレントゲンの場合、その被曝線量はほんとうに微々たるもので、
最も注意しなければならないと言われている妊娠初期の妊婦さんでも問題ありません。

一般人が1年間に自然に受ける放射線量(自然放射線量)は約2.40ミリ・シーベルトです。

歯科レントゲン撮影(小さい写真):約0.02~0.04ミリ・シーベルト
歯科パノラマ撮影(大きい写真):約0.04ミリ・シーベルト

歯科レントゲン写真約120枚、パノラマX線写真約60枚を撮って初めて、
一般人が1年間に自然に受ける放射線量に達することになります。

これだけの沢山の枚数のレントゲン撮影を歯科治療で撮影することはまずありえません。

ちなみにお医者さんで撮影するレントゲンの場合は、

胃のレントゲン撮影:約4.15ミリ・シーベルト
胸部のレントゲン撮影:約0.13ミリ・シーベルト
頭のCT撮影:約1.1ミリ・シーベルト

お医者さんで撮るレントゲンよりも歯科の場合の方が、被曝線量がかなり少ないことがお分かりになれると思います。

歯科で撮るレントゲンは、ほんとうに危険な被曝線量とはほど遠いのです。

ほんとうに危険な場合の話をしますと、過去の放射線事故のデータなどから、
3000ミリ・シーベルトの強い放射線を浴び、何も治療を受けられないと、
60日以内に約半数が死亡することがわかっています。

長期的な影響で、唯一はっきりしているのは、広島・長崎の被爆者の健康状態を追跡したデータです。
1000ミリ・シーベルトの強い放射線を浴びた人は、がんを発症する確率が1・5倍高まることが分かっています。

現在健康に明らかな影響が出る恐れが出る目安は、100ミリ・シーベルトとされています。

このように人体に影響が及ぶ線量は、歯科用レントゲンの場合とはケタが違います。

歯科用X線1回の照射でガン、白血病、遺伝的影響が起こるリスクの確率は1億分の1前後であり、
無視できるレベル(ほぼゼロリスク)であるとされています。

被ばくによる妊娠への影響ですが、国際放射線防護委員会;ICRPによりますと、
妊娠2~8週の器官形成期に100ミリ・シーベルトを越えると奇形の恐れが、
8~15週の胎児が120ミリ・シーベルト以上の被曝を受けると精神発達遅滞が生じる恐れがあると考えられています。

このように一番放射線による影響を受けやすいと言われている妊娠初期でさえ、
危険なレベルの設定値は、普通に歯科で撮影するレントゲンの被曝線量とはケタがちがいます。
おおざっぱに言いますと、妊娠中のレントゲン撮影による胎児への影響は、実際には5000回撮影して、
初めて問題となってくるレベルです。
歯科の場合撮影する場所は口です。下腹部までは距離があります。
さらに歯科ではレントゲン撮影時に鉛入りの防護エプロンを着用します。
防護エプロンは被曝線量を1/100にします。

このように見てきますと、歯科医学的検査におけるレントゲン撮影は胎児に影響を与えないと考えられます。
胎児にさえ影響を与えないのですから、成人に対しては全く問題のないレベルだと言えます。

とは言いましても、やはり人体が被曝することには変わりがありませんので、
我々歯医者がレントゲン撮影をする場合は、レントゲン撮影によって得られる利益が
撮影によって生じる不利益をうわまると考えら得れる場合にのみ、レントゲン撮影を行っています。

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