スマイル歯科医院 の日記
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気圧の変化で虫歯がわかる
2011.02.07
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ふだん気付かない虫歯が気圧の急激な変化でわかる場合があります
飛行機に乗ったときと潜水したときです。
飛行機の機内の気圧はだいたい800~850hPa(ヘクトパスカル)くらいで、
地球表面の気圧は約1気圧、1013hPaですから、かなり低めです。
ちなみに、過去日本列島に上陸した台風で最も気圧が低かったのは、
1934(昭和9)年9月21日に高知県室戸岬付近に上陸した室戸台風です。
このとき室戸岬測候所では911.6hPaの最低気圧を記録しました。
飛行機の機内は超大型台風よりも気圧が低いことになります。
スキューバダイビングで潜水したときは、もっと急激な気圧の変化に見舞われます。
水中では10m沈むごとに1気圧増えます。
つまり深度10mで2気圧、20mで3気圧となります。
スキューバダイビングをされる患者さんが、
「普段はなんともないのに、潜水したら歯が痛くなった」ということで来院されたことがあります。
肉眼で見ても虫歯は発見できませんでした。
そこで痛かった歯のレントゲンを撮ると、歯と歯の間から虫歯になってるのが分かりました。
歯医者でも視診で発見できないような虫歯も、急激な気圧の変化によって発見されることがあるんです。
海外旅行で長時間飛行機に乗る場合やスキューバダイビングをされる方は、
虫歯をきっちり治しておきましょう。
急激な気圧の変化で、ふだんは痛くない歯でも、急に痛くなる可能性があります。