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スマイル歯科医院 の日記

歯医者の予約制の問題点

2011.02.04

今や予約制でない歯医者を探すのが難しいほど、ほとんどの歯医者が予約制です。

予約制は、40年くらい前から始まりました。
当時は現在のように歯医者が多くなかったので、患者さんは、歯の治療を受けるのにかなり待ちました。
それを解消するために、予約制が次第に導入されるようになりました。

歯医者が予約制にしてるもう一つの理由は、歯科技工にあります。
歯型をとって、その歯型で石膏模型を作り、歯科技工士さんが詰め物、被せもの、入れ歯を作ります。
そのときの納期が予約制だとはっきりしますので、技工士さんが仕事のスケジュールを立てやすくなるのです。
患者さんが歯型をとった後来院されたときに、まだ技工物ができあがってないという事も防げます。

歯科治療は、5分で終わるものもあれば、1時間半かかってしまう治療もあります。
もし1時間半かかってしまう患者さんの後に、5分で終わってしまう患者さんが来院されれば、
その患者さんはたった5分の治療のために、1時間半待たねばならなくなります。
予約制だとそういうことがありません。

しかし困った問題があります。
急患の患者さんをどうするかという問題です。

症状もなくて、物を食べるにもさほど支障がない患者さんには、
予約が空いている日までお待ちいただくようお願いしてますが、
とにかく痛くて痛み止めも効かない、入れ歯が壊れてしまったので流動食しか食べられない
といった訴えの患者さんは、「予約が空いてる5日後に診ます」という訳にはいきません。

またそういう患者さんは、神経をとる治療になったり(奥歯だと確実に1時間はかかってしまいます)、
壊れた入れ歯をその場で修理したり(これも1時間くらいかかってしまいます)
という結構時間がかかる治療になることが多いです。

そうするとすでに予約をしていた患者さんを1時間以上待たせてしまうことになります。
予約されてる患者さんも治療が終わった後に予定があったりしますので、
1時間待ったあげく、時間がないとのことでお帰りになるケースもあります。
「いったい何時間待たせるんだ!」とお叱りを受ける場合もあります。

予約制をとりながら、ほんとうにお困りの急患をどのようにして受け入れるかは、非常に難しい問題です。

厚労省は、歯科の予約制については、「歯医者側が勝手にやってる制度だ」という見解です。
ですので、例えば1時間半治療時間をとってた患者さんが無断キャンセルをされたとしても、
歯医者はその患者さんにキャンセル料を請求することはできません。

そういうことから、予約どおりにきっちり来院してくださる患者さんは大変ありがたいです。

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