スマイル歯科医院 の日記
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大人と子供ではお口の臭いが違う
2011.02.03
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歯医者をやってると、患者さんのいろんなお口の臭いを厭でもかいでしまいます。
お子さんと成人では、お口の臭いが違うということは多くの歯医者が経験してます。
お口の中にいる細菌の種類が違うからです。
細菌には空気がないと生きていけない好気(こうき)性菌と、
空気がないほうがいい嫌気(けんき)性菌があります。
お子さんの歯には好気性菌が多いです。
虫歯菌は歯の表面に繁殖します。歯の表面には空気があります。
虫歯菌は空気がないと生きていけない好気性菌です。
成人のお口には嫌気性菌が多いです。
成人のほとんどの人が、大なり小なり歯周病になっています。
歯周病の人は、歯と歯肉の境目の歯周ポケットが深いです。
この歯周ポケットの深いところに棲みついているのが歯周病菌です。
ポケットの深いところは空気がありません。
歯周病菌は、空気がないところを好む嫌気性菌です。
お子さんのお口の臭いは好気性菌の臭いで、
成人のお口の臭いは嫌気性菌の臭いがしているのです。