スマイル歯科医院 の日記
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抜歯後、縫合する意味
2011.01.31
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抜歯後、なぜ縫合すると思いますか?
皮膚を切った場合、お医者さんは傷口を縫合することでぴたっとくっつけます。
歯の場合は、違います。
出血を止めるためだけです。
縫合しなくても止血する場合は、縫合する必要はありません。
縫合しない方が、傷の治りは早いし、腫れも少ないのです。
歯医者が「縫合しません」と言ったら不安になる患者さんがいらっしゃいますが、
その場合は、歯医者は縫合しなくても止血すると判断したからですので、
心配いりません。
むしろ「縫合しないで済んだ」と喜んでください。
縫合しないとほとんど腫れませんし、傷の治りも早いです。
同じ親知らずの抜歯でも下の場合は、縫合することが多いです。
唾液が多い人は、下の親知らずを抜いた場合、
抜歯窩(歯を抜いた穴)が常に唾液で洗い流されるようになってしまい、
いつまでも血液が固まりません。
血が止まるには、血液がカサブタになって初めて止まります。
唾液が多い人はいつまでもカサブタにならないので、
縫合して止血する場合が多くなるのです。