スマイル歯科医院 の日記
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歯が原因で蓄膿に
2011.01.29
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蓄膿症はみなさんご存じですよね。副鼻腔に膿が溜まる病気です。
鼻の横には上顎洞という大きな空洞があります。これも副鼻腔の一つです。
この上顎洞の底が下がっている人がいます。
この場合、上の奥歯の根っこが上顎洞の中に飛び出てる状態になってる場合があります。
このような状態の人で、奥歯に大きな虫歯があって、中の神経が細菌感染し、
根の先に細菌の病巣ができてしまうと、上顎洞に根っこがとびててるため、
上顎洞にも炎症が起こってしまいます。
そして上顎洞に膿をもつと蓄膿になり、鼻から膿がでてきます。
歯が原因でなった畜膿の場合、耳鼻科でいくら手術をしても治りません。
私の知っている例では、歯が原因でなった畜膿なのに、
それに気付かずに耳鼻科で4回手術をしたが結局治らず、
歯医者にいって歯が原因だと言われてその歯を抜いたら、
ようやく畜膿が治ったという患者さんがおられました。
畜膿症の症状がでたら、耳鼻科だけではなく、歯が原因の場合もありますので、
歯科も受診することをお勧めします。