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スマイル歯科医院 の日記

口は繊細だけど原始的な器官

2010.12.25

歯医者を長年やっていて驚きなのは、口は繊細と原始的という両方の性質を持っていることです。
髪の毛を上下の歯で噛んでみてください。髪の毛を咬んでいるという感覚が分かるはずです。
髪の毛の直径は50μ前後です。たった50μの厚さを歯は感じることができるのです!
この歯触りを感じているのは、歯の根っこの周りについてる歯根膜というクッションです。
歯の感覚はこのように非常に繊細なので、詰め物やかぶせ物を入れるときは、非常に慎重に調整する必要があります。
一方、だいたいお口の傷は1週間で治ってしまいます。
我々歯医者は、歯を抜いたりという外科的処置を頻繁にやってますが、大抵の傷は1週間で治るのを経験しています。口はある意味原始的な器官であるといえましょう。
我々人間は両手が使えるのであまり意識することはないですが、四足歩行の動物では、口が使えなくなるということは、死を意味します。
獲物をとって食べる場合、まず獲物を口にくわえて、安全な場所に運びます。そしてこの獲物をゆっくり食べます。
もし獲物をくわえて運ぶことができなくなったら、せっかくの獲物は、他の動物にあっというまに盗られてしまいます。
こういう事から口は原始的でタフな器官であるようにできているのだと思います。
実際我々人間もちょくちょくほっぺの粘膜を誤って噛んでしまい、傷になることがありますが、わざわざ歯医者に消毒に行かなくても治ってしまいます。
非常に繊細だけど非常にタフな面の両方の性質を持った口という器官は、他の体の器官にはない特徴を持っています。
その特殊ともいえる器官である口を扱っているのが我々歯科医師です。

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