スマイル歯科医院 | 日記 | 歯の痛みの種類

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スマイル歯科医院 の日記

歯の痛みの種類

2010.12.18

患者さんが歯の痛みを訴えられて来院されたとき、歯科医師はどのようにその痛みの原因を判断するのか知ってますか? 歯の痛みには神経が感じてる痛みと歯のクッション(歯根膜)が感じてる痛みの2種類があります。

●神経が感じる痛み
冷たいものや、熱いものや、甘いものにしみるといったように「しみる」という感覚です。
原因としては、虫歯と知覚過敏があります。
虫歯の場合、虫歯菌が歯を溶かして歯に穴があいていき、神経に近くなると神経がしみるというふうに感じます。
神経は「しみる」という感覚しか感じることはできません。歯ざわりとか咬みごたえや叩くとひびくといった触覚に相当する感覚はありません。
知覚過敏は歯周病が原因でなることが多いです。
歯の根っこ自体は感覚があります。普通は歯の根っこは歯肉の中に隠れています。ところが歯周病が進行してあご骨が溶けてくると、歯肉はあご骨の上にのっかっているだけですので、歯肉の位置も後退します。その結果歯の根っこの一部が表面にでてきます。その露出した根っこが虫歯でないのに冷たいものなどにしみるようになります。

●歯根膜が感じる痛み
叩くとひびく、咬むと痛い、歯が浮いた感じがするといった感覚です。
歯の根っこは直接あご骨にうわっているのではありません。咬んだ力が直接あご骨に伝わると、あご骨に直接ダメージがかかることになります。そうならないように歯の根っこの周りにクッションがついてます。このクッションを介して歯の根っこはあご骨にひっついてます。そのおかげで咬んだ力が直接あご骨に伝わらないようになっているのです。
このクッションはふだんは歯ざわりだとか咬みごたえといった触覚に相当する感覚を感じています。
このクッションすなわち歯根膜がなんらかの原因で過敏になると、叩くとひびく、咬むと痛い、歯が浮いた感じがするといった痛みが生じます。 歯根膜が過敏になる原因としては、歯周病による歯肉の炎症、咬み合わせが強すぎる、歯の神経の炎症がひどくて歯根膜にも波及などがあります。 歯科医師は患者さんの痛みが神経、歯根膜のどちらに由来するものかを判断して、それにあった処置をしているのです。

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