スマイル歯科医院 | 日記 | 虫歯が砂糖の摂取を控えるだけでは予防できない理由
2014/05/13
虫歯が砂糖の摂取を控えるだけでは予防できない理由
虫歯は、細菌、砂糖、患者が置かれている環境(本人の体質を含む)のこの3つが相互的に影響し合ってなると言われています。
こんな実験があります。無菌状態で飼育したマウスに砂糖をバリバリと食べさせても、虫歯にはなりません。普通の状態で飼育したマウスでは、多数の歯が虫歯になります。これは、細菌(虫歯の原因菌)がいない状態では、砂糖をどんなに多く摂取しても虫歯にはならないということを意味しています。
虫歯の原因菌が砂糖から酸を酸性し、その酸が歯を溶かしていって、虫歯が進行していくのです。
食べ物を食べた後、歯磨きをしても磨き残しがあると、それは最初は食べ物のカスですが、24時間から48時間放置して置くと、それは食べ物のカスではなく、病原性を持った細菌の塊:プラーク(歯垢)に変化します。研究者によってそのプラークに含まれている細菌の数は違いますが、最低でも1mg中に10の8乗個以上もの細菌がいると言われています。このプラークが砂糖から酸を酸性し、歯を溶かし、虫歯を作っていきます。
歯磨きの目的はこのプラークを歯から取り除くことです。歯磨きをよくやることで、歯についているプラークの量をなるだけ少なくできます。プラークが着いていない状態をキープできれば、虫歯の原因菌が砂糖から酸を作ることはできませんので、虫歯を予防できます。
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