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スマイル歯科医院 の日記

【歯周病菌が全身にも影響を】

2014.05.22

歯周病の原因菌を経口摂取させた被験者の腸内の様子を調べた日本の某歯科大学の論文がネイチャーのネイチャー・リポートという学術雑誌に掲載されました。
口腔に存在している歯周病の病原菌が腸内に入ると、腸内ではそのありがたくない侵入者に対して、白血球の一種であるマクロファージを動員し、その細菌をやっつけようとします。その結果、ある物質が形成されます。それが動脈硬化を引き起こす物質なのだそうです。
この実験結果は、歯周病はアゴ骨を溶かし、歯肉に炎症を起こすばかりではなく、全身の疾患にも影響を及ぼす可能性があることを示唆しています。
口腔に常在する細菌が腸に影響を及ぼしていることは、私が歯科大生だった30年前にすでに指摘されていました。しかしその当時は、現在のような遺伝子レベルでの解析の手法がなかったので、今回のネイチャーの論文のようにダイレクトにその事実を証明することはできませんでした。私がこの結果を聞いて、特に真新しい発見だとは思わなかったのはそういうことによります。
今、口腔の疾患が全身に影響を及ぼすという指摘が巷であふれています。虫歯、歯周病を放置しておくと、心疾患、糖尿病、脳血管障害等々、いろんなことが起こりますよという指摘です。この風潮は結構なことだと思います。
しかし、危惧もあります。あまりにこれらが誇張されすぎると、人間は元来抵抗力を持っていて、いろんな不都合なことに対していつも様々な手段を使って、実は問題を解決しているという事実が忘れさられてしまいます。いたずらに患者さんに恐怖を与えるだけになってしまいます。
ある程度の年齢(30歳以上)になってる人は多かれ少なかれ歯周病です。しかし、それらの人全員が歯周病が原因で成人病になってるわけではありません。むしろ歯周病が原因で成人病になってしまった人は非常に少ないです。
なぜ、口腔の細菌が腸などの他の器官に広がっても疾病を発症しないのでしょうか?それは生体が持つ免疫システムをはじめとする防御システムがこのような事態が起こらないように常に働いているからだと考えられます。
口腔に常在する細菌が全身に及ぼす影響に関しては、研究が始まったばかりです。今後は、それらの知見が生体の持つ防御システムはどうなっているのかまで発展することを切に望みます。
それを知ることによって、こういった防御反応が低下したコンプロマイズドホスト(倒産寸前の体)になってしまった高齢者や有病者に対しての口腔ケアの重要性が明確になると考えるからです。

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