スマイル歯科医院 の日記
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回数がかかる根っこの治療
2011.02.10
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歯の根っこの治療で何回も歯医者に通って、イヤになってしまった経験をお持ちの方は
結構いらっしゃるのではないかと思います。
単純に虫歯が歯の神経まで達していて、神経をとった場合は、根っこの治療は2、3回で終わります。
ところが、歯の神経が細菌感染していて、根っこの先に膿の病巣(びょうそう)がある場合は、
治療回数がかかります。
1週間に一度の間隔で6回とか8回以上かかってしまう場合もあります。
細菌感染した神経は症状がなくてもとらなければなりません。
放置しておくと、根の先に膿を持ったりするからです。
神経をとったあとは、神経の入っていた管(根管)の中をリーマーという針のようなものを通して掃除します。
そして根管内を消毒薬で洗浄し、根管の中に消毒薬を入れ、仮に詰めます。
この作業を毎回繰り返しますので、患者さんとしては、一向に治療が進んでないような気がして、
不安になってしまう方も多いです。
この作業の回数が必要なのは、根っこの先に病巣があった場合だと、
この病巣を間接的に消毒していくという方法だからです。
根っこの病巣は深いところにあるので、直接消毒するわけにはいきません。
徐々に時間をかけて消毒していく必要があるのです。
根の先の病巣がなくなり、根管内にも細菌がいなくなったと判断されたら、
根管をゴムのようなもの(ガッタパーチャ)でふさぎます。
これで根っこの治療は終了です。
根っこの治療が終了したら、土台をいれて被せます。
このような手順での治療ですので、治療開始から被せるのが入るまで数カ月かかってしまいます。
途中で中断してしまうと、根管内に入れた消毒薬の効果がなくなり、
かえって悪くなってしまい、最悪抜歯になってしまうケースもあります。
神経が細菌感染していた根っこの治療は期間がかかって通院するのに大変ですが、
最後まで頑張って歯医者に通いましょう。