スマイル歯科医院 の日記
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仮歯がとれたら何で着ければいいか?
2011.02.08
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前歯の治療中に歯医者で仮歯を入れることがあります。
仮歯は取り外しの効くセメントで着けます。
そうでないと仮歯が外れなくて、壊して外すことになってしまうからです。
取り外しが効くということは、とれやすいということです。
みなさんの中にも、仮歯がとれてしまって困った経験をされた方が結構いらっしゃると思います。
仮歯がとれてしまったら一番いいのは、とれた仮歯を持って歯医者に行って着けてもらうことです。
しかし、様々な事情で歯医者に行けない時もあるかと思います。
応急的に着けるのに、アロンアルファは使わないでください。
仮歯の内面についたアロンアルファは、そう簡単にはとれません。
結局、歯科用ドリルで内面を削ってとるはめになります。
内面を削って、再度取り外しの効くセメントで着けた場合、仮歯がブカブカになって、
さらにはずれやすくなってしまいます。
全ての市販の接着剤に言えることですが、
接着剤は固まるとき、水を吸って固まっていくという性質があります。
お口の中は唾液がありますし、飲み物も摂りますので、常に水分がある状態です。
アロンアルファは、水分のないところで使用する分には強力な接着力を発揮しますが、
お口の中だと水分を吸ってしまい、元来の接着力を維持できません。
アロンアルファでくっつけたとしても、とれやすいです。
そういう意味からもアロンアルファはお勧めできません。
ポリグリップなどの入れ歯の安定剤を代用することをお勧めします。
ポリグリップは薬局で手に入ります。
これを少量とって、仮歯の内面に入れてくっつけてください。
ポリグリップなら歯医者も再セットするときに外しやすく、仮歯の内面を削らずに済みます。
もし、薬局にも行けない場合は、最後の手段としてチューインガムをポリグリップの替わりに使ってください。
冗談のようですが、過去にチューインガムで仮歯をくっつけて来院された患者さんがいらっしゃいました。
ネバネバして少しとるのに手こずりましたが、仮歯の内面を削ることなく外すことができました。