スマイル歯科医院 の日記
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根の先に膿がたまったら
2011.01.19
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根の先に膿がたまって腫れたことはありませんか?
原因としては、虫歯が深くて虫歯の細菌が歯の神経を根の先まで侵していき、根の先に細菌が棲みつき、その細菌が膿を作ってるということが多いです。
レントゲンを撮ると、根の先の骨が細菌で溶かされているので黒く映ります。
膿がアゴ骨を溶かしてちょうど膿のトンネルを作り、その出口の穴が歯肉に開いている場合があります。
この場合は、中にある程度膿が溜まったら、膿の出口に穴が開いて膿が自然にでてくれるので、いいか悪いかは別にして、腫れたりといった症状がでないことが多いです。
症状がでないので、患者さんは気付かないことが多いです。
急性状態のときは、根の先の細菌をやっつけるために抗生物質を投薬します。
根の先の歯肉が腫れている場合は、麻酔をして腫れてるところを切開して、膿をだす場合があります。
さらに歯に穴をあけて、細菌感染した神経を取ります。
神経を取った後は、神経の入っていた管の中に消毒する薬を入れて、セメントでフタをします。
ひどく膿を持ってる場合は、フタをせずに解放状態にして、膿がある程度できってから、神経の入ってた管の中に薬を入れて、フタをします。
根の先の膿の治療は治療期間がかかります。
神経の入っていた管の中に消毒する薬を入れて、その薬が間接的に根の先に棲みついてる細菌を消毒するという間接的な方法だからです。
1週間に一度の間隔で最低1カ月、長い場合は3カ月くらいかかる場合もあります。
途中で治療を中断するとかえって悪くなってしまい、最悪歯を抜くはめになりますので、気長に歯医者に通いましょう。
治療がうまくいくと根の先に細菌がいなくなり、溶けてなくなった骨も増えてきます。
骨が増えるには最低半年はかかりますが…。