スマイル歯科医院 の日記
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歯の麻酔が痛いとき
2011.01.15
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歯の麻酔でも痛かったり、痛くなかったりしたことはありませんか?
一般的に歯の麻酔は、前歯の方が奥歯より痛いです。
痛点(痛みを感じる点)が前歯の歯肉の方が奥歯の歯肉より多いからです。
これは前歯の方がぶつける機会が多いので、奥歯より敏感にできているのだと思われます。
麻酔液が冷たいと痛く感じます。
寒い冬の朝一番の患者さんは、麻酔が一番痛いかもしれません。
診療室がまだ暖まってなく、麻酔液も冷たいからです。
そういうことがないように、麻酔液のカートリッジをあらかじめ温めたりすることもあります。
麻酔の針の太さも痛さに影響します。
細い針は、針を歯肉に刺すときの痛みは少ないです。
しかし、麻酔液を注入するときは、太い針の場合に比べて、大きな圧がかかり、痛く感じます。
太い針だとその逆で、刺すときは痛いですが、麻酔液を注入中は痛くないです。
細い針で一定の速度でゆっくり麻酔液を入れるのが、一番痛くない麻酔方法です。
電動の麻酔機ならそれが可能です。
呼吸法で麻酔中の痛みを和らげることができます。
歯医者が針を刺す瞬間にあえて息を吐きます。
上下の歯が咬み合ってない方が痛みは軽減します。
痛みをまぎらわすため、上下の歯でギュッと噛みしめるとよけいに痛く感じます。
これはギュッと噛みしめることによって生じる感覚が大脳皮質まで伝わり、大脳皮質の痛みを感じるエリアの感受性をよけいに高めてしまうからです。
歯医者で麻酔したとき、すごく痛い思いをされた患者さんは、自分は麻酔を痛く感じる体質だと思いこんでしまわれる場合がありますが、それは違います。
麻酔が痛くかんじるかは、これらのさまざまの条件によって決定されるのです。