スマイル歯科医院 の日記
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糖尿病の人の歯科治療
2011.01.11
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糖尿病の人は歯科治療を受ける場合いくつか注意される必要があります。
多くの血糖値を下げる薬は、歯科麻酔薬の中に入ってるエピネフリン(血管収縮薬)と相互作用があり、血糖値を下げる効果が弱くなります。
麻酔をする時は、エピネフリンではなく他の血管収縮薬が入った麻酔薬を選択した方がいいです。
痛み止めの服用は、血糖値を下げる薬の効果が強くなりすぎて、低血糖になる場合がありますので、必要以上の服用は控えましょう。
血糖値のコントロールがうまくいっている人はいいのですが、ある時は高血糖値、あるときは低血糖と血糖値の変化が激しい人も注意が必要です。
薬が効きすぎて、低血糖になりやすい人はブドウ糖を携帯しましょう。
抜歯等、口の外科処置をする場合は、術前2時間くらい前に抗生剤を前もって服用しましょう。
糖尿病の人は、感染に対して弱いので、外科的処置をした後に傷口から細菌が入って化膿しやすいです。
それを防ぐのに抗生剤の術前投与は効果があります。
空腹時に血糖値が135mg/dl以上の人が抜歯等の外科的処置をする場合は、糖尿病の主治医の先生に、これらの処置をしていいか尋ねてからにしましょう。