スマイル歯科医院 の日記
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金属の味がする?
2010.12.26
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金属の詰め物、被せ物や金属を使った入れ歯を入れている人が、ときどき食事をすると金属の味がすると訴えられることがあります。
これは金属イオンが溶けだして微細な電流が生じ、この電流により舌にある味細胞が興奮し、金属の味を感じてしまうことが原因です。
金属イオンが溶けだしにくい金属ほど金属の味がしません。具体的には、金属の味がしにくい金属は、貴金属やチタンです。
また、異種金属同士が接触すると微小な電流が生じることがあります。
例えば上の歯にはアマルガム、下の歯にはゴールドの詰め物をしている場合、上下の歯が接触したとき、異種金属同士なので、電流が生じます。
この電流をガルバニー電流といいます。
この電流によって、味細胞が興奮し、ある種の味を感じることがあると言われています。
長年歯医者をやってますが、ガルバニー電流によって味がして困るという患者さんに遭遇したことはありませんが…。
コックさん等、味が変わるとだめな職業の方を治療するときは、使用する金属には注意が必要です。